Japanese
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外科の焦点
高圧酸素療法の臨床応用(2)
Clinical application of hyperbaric oxygen
古田 昭一
1
,
高木 忠信
1
,
呉 大順
2
,
佐藤 富蔵
2
,
山本 俊一
3
1東京大学医学部中央手術部
2東京大学医学部胸部外科
3東京大学医学部保健学科
pp.579-589
発行日 1966年5月20日
Published Date 1966/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203962
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D.潜水病(Bends)に対する再加圧療法
潜水病は潜函(Caisson)病とも減圧病とも呼ばれている.今日橋梁基礎工事,海底作業等に用いられている潜函工法を一番初めに実施したのはフランスで,Loire河の工事では潜函病が見られたということである1),(1841年Triger).
本症は一般には"Bends"と呼ばれているが,その言葉の意味は症状である関節痛,筋肉痛,呼吸困難等の苦痛を柔らげるために,体を折り曲げることよりきたものである.発症のメカニスムスは衆知のように,血液,組織液,脂肪内に溶存したガスが急激な減圧により発泡し,ガス栓塞,組織の損傷を起こすためと考えられている.
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