研究
夜勤専従に関する研究
吉武 香代子
1
1国立小児病院
pp.168-178
発行日 1969年4月15日
Published Date 1969/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200135
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年,看護婦の夜勤に関する問題がさまざまな角度から取り上げられている。看護婦の業務に夜間の看護がある以上,看護婦の夜間勤務が必要であることには論議の余地がない。現在多くの病院においては,夜勤は輪番によってすべての看護婦に割り当てられ,その回数を減らすことや,月間の適正な夜勤回数や継続期間が論じられている。
本研究は,看護婦に最も負担の少ない夜勤体制の開発を目的とし,むしろ夜勤を積極的に生活のなかに活用する立場にたって,夜勤問題をやや異なる角度から取り上げ,夜勤問題解決の一方法として,輪番制に対する専従制を考えた。本研究は3部から成り,その1は全国の病院の総婦長の夜勤専従に対する意見調査,その2は現在一部に夜勤専従者をおいている病院に働く一般看護婦の夜勤専従に対する意見調査,その3は現在すでに夜勤専従を行なっている看護婦本人の勤務および私生活に関する調査およびその直属の上司の意見調査である。この三つの調査から総合的に夜勤専従の今後のあり方を見いだすことが本研究の目的である。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.