特集 夜間の看護
夜勤専従制度のすすめ
吉武 香代子
1
1病院管理研究所
pp.44-48
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202982
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夜勤の受けとめ方
看護婦と夜勤は切っても切れない関係にあるといわれている。一般に夜勤は,看護婦にとって「避けられないもの」,「止むを得ないもの」というように,きわめて消極的に受け取られ,看護婦は夜勤がある故に結婚生活と両立しない,育児は無理である,通学に不適であるなど,もっぱら歓迎すべからざる面だけが強調されて今日に至っている。夜勤をすることによって自由になる昼間の時間の利用にはほとんど目を向けられることなく,ただ「夜勤はいや」の声だけが完全に大勢をおしまくっているのが現状である。
もとより人間は本来は日照時間に働き,日没とともに家路をいそぐのが太古から自然の姿とされている。夜働くということは,この意味ではたしかに不自然である。
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