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海外論文
偽薬に対する反応性と性格の関係についての研究
Relation Between Placebo Reactivity and Selected Personality Factors
Caleen Walike
,
Burton Meyer
,
武山 満智子
1
1元:東大分院健康指導部
pp.365-370
発行日 1968年10月25日
Published Date 1968/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200080
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疼痛の緩解に関しては,これまで種々の薬剤や方法が試みられており,それに対する反応もさまざまであるが,その違いは,治療方法と,治療される者の双方によるとされている。本研究は,治療される側に焦点をあてて,治療効果に影響する諸要因を追究しようとするものであるが,とくに,疼痛を緩解することを目的として投与された,薬理学的には不活性な物質(すなわち偽薬)に対する反応と,ある種の性格要因との関係を探ることを目的としている。
本調査の基盤となっている論点は,ある種の人人はほかの人に比べて偽薬による疼痛の緩解が生じやすく,したがってそれらの人々を偽薬反応者とよぶことができるのではないかということであり,さらに,これら偽薬反応者は非反応者とは明らかに異なる性格特性を持つ人々であるということである。
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