Japanese
English
特集 診療ガイドラインのエッセンスとその活用法
メニエール病
Menière's disease
渡辺 行雄
1,2
Yukio Watanabe
1,2
1富山大学
2富山大学医学部耳鼻咽喉科
pp.469-476
発行日 2012年6月20日
Published Date 2012/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102219
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ はじめに
メニエール病は,難聴,耳鳴などの聴覚症状を伴うめまい発作を反復する疾患で,発作頻度は多い場合,月数回から週数回におよび,患者の社会生活上の影響はきわめて大きい。本疾患は1974年に厚生省(当時)の特定疾患(難病)に指定され,これまで,疫学,病因,臨床に関する研究が継続されてきた。
厚生労働省難治性疾患克服研究事業前庭機能異常に関する調査研究班(2008~2010年度)では,メニエール病診療の標準化と普遍化を図ることにより同疾患の診療水準が向上することを目的に,メニエール病診療ガイドラインを作成した1)。
本稿ではこのガイドラインの概略を解説する。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.