特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅳ 疾患ごとの救急処置法・処方
■急性症状を示す聴覚器疾患
メニエール病
肥塚 泉
1
1聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科
pp.248-251
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102485
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Point
◆メニエール病は,めまい発作を繰り返し,難聴や耳鳴などの聴覚症状を随伴する。
◆めまいの性状は回転性であることが多く,持続時間は10分程度から数時間程度である。
◆病初期は,低音障害型でかつ病期に応じて変動する感音難聴である。病変の進行とともに難聴も進行する。
◆急性期(発作期)は,前庭自律反射による悪心,嘔吐などの不快な症状が生じることが多く,心身の安静や抗めまい薬・制吐薬などの薬物による対症療法が主体となる。
◆めまいに随伴した急性感音難聴に対する治療は,突発性難聴などの急性感音難聴の治療に準じて行う。
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