研究者とともに
「ワーク-サンプリング法による乳幼児クリニックの検討」をめぐって
脇坂 和男
1
,
華表 宏有
2
,
平山 朝子
3
,
成田 栄子
4
,
古谷 章恵
5
,
橋本 秀子
6
1神奈川県津久井保健所
2慶応大学医学部衛生公衆衛生学
3国立公衆衛生院衛生看護学部
4神奈川県衛生部医務課看護係
5神奈川県厚木保健所
6神奈川県立衛生短期大学
pp.116-134
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200054
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司会者のことば
現場での研究活動にはいろいろ制約があって,なかなか大成することは困難だといわれている。しかしこのところ,その制約をおしのけてりっぱな研究が芽ばえてきたことは,はなはだ喜ばしい。しかし,専門的な見地からみれば,それぞれになお検討の余地も少なくないであろう。そのかぎりではこの研究もさまざまな問題を含んでいる。ことに新しい管理技法の一つであるワーク-サンプリング法を積極的に現場に導入しようと試みただけに,まだ未完成のものであり,また,研究という観点から欠けているところも少なくないことが,今回の検討で指摘されもしている。ただ,先にも述べたように,これからの専門的な活動を研究によって支えていくという最近の保健婦の態度は誇りにしていいように思う。
この検討会は最初論文内容の質疑からはじまった。しかし,全体的にワーク-サンプリング法の原理についての了解を前提としていたため,あるいは読者にとってわかりにくいところもあるかと思う。これは各種の参考書を参照していただきたい。
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