増刊号特集 2.研究者が育つ過程─海外にはばたく研究者になるために
看護学研究発展のために―学術システム研究センター専門研究員の立場から
西沢 義子
1,2
1弘前大学大学院保健学研究科
2日本学術振興会学術システム研究センター
キーワード:
科研費
,
看護学
,
学術研究
,
国際情報発信
Keyword:
科研費
,
看護学
,
学術研究
,
国際情報発信
pp.380-385
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100939
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はじめに
私が日本学術振興会の学術システム研究センター専門研究員に就任したのは平成24年4月1日で,任期は平成27年3月31日までである。この専門研究員がどのような仕事をしているのか,まだあまり看護界には浸透していないように感じている。私も就任するまではそうであった。
この度,専門研究員の立場から科研費の審査の実際や看護学研究の将来展望を述べる機会を与えられた。専門研究員として2年が経過し,専門調査班会議において日本の学術研究の現状や将来展望について種々意見交換をする中で,看護学研究の発展が今後ますます重要となることを認識しているところである。「看護学」という枠の中から飛び出し,人間を対象とした広い視点での研究が必要であるということもまた痛感している。本稿では,専門研究員の仕事,科研費のシステムや審査に陪席した経験から意見を述べることとする。
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