増刊号特集 1.博士論文を書くということ─あのときの問いといまの問い
研究者としての覚悟を決めた博士論文執筆
山川 みやえ
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科
2公益財団法人浅香山病院
pp.347-351
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100931
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「(私たちの話なんて大学にいる)先生が気にするようなレベルの話じゃないから……」
これは研究フィールドの看護師さんに言われた言葉で,私にとって生涯忘れられない言葉だ。その頃,私はまだ研究者として生きていくかどうか決めかねていた。
略歴
受け身の研究者
本当は考古学者になりたかったのだが,その夢は叶わず,看護系の大学に進学した。看護の勉強はおもしろいこともあったが,必要だからするということで,講義以外のことには目を向けることもなかった。周りの人たちがもっているような情熱もないまま卒業し,修士課程に進んだ。
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