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【中山洋子先生(高知県立大学大学院看護学研究科教授)からの紹介】
ではクリス・タナー先生に,“Mentoring Doctoral Students in Qualitative Research”についてご講演をお願いしたいと思います。実はタナー先生は,私がオレゴンヘルスサイエンス大学に留学していたときのメンターです。博士論文の指導をしていただいたご縁で,私が今回,座長を務めることになりました。
タナー先生のご経歴を少しご紹介します。コロラド州のご出身で,コロラド州の大学で学士課程を修了し,看護学士を取得されています。そして,カリフォルニア大学サンフランシスコ校で看護学修士をとられたあと,コロラド大学ボルダー校で博士号を取得されました。領域はEducational Psychologyで,ジーン・ワトソン博士が指導者だったと聞いています。その後オレゴンに移られ,1979年からオレゴンヘルスサイエンス大学看護学部の教授を務められており,現在は看護学部長をされています。
タナー先生は,日本に何度か来日されています。最初の来日は1989年の聖路加看護大学の公開講座でした。私のオレゴンヘルスサイエンス大学への留学と入れ違う形になりました。その後,神戸で開催された日本看護学教育学会にもいらしていただき,また最近では2011年冬に,日本看護系大学協議会の「第3回看護学カリキュラム検討会」にも来日されており,今回で4回目になると思います。
タナー先生の主な仕事はclinical judgmentで,アメリカにおけるclinical judgmentの研究の第一人者です。1981年だったと思いますが,パトリシア・ベナー先生に出会って以来,長く一緒に仕事をされています。エキスパート・ナースとclinical judgmentの関係,あるいはclinical judgmentのスキルを発達させるための教育的なモデルをつくられるなど,研究の数々の成果は,皆さんも翻訳の書籍などでご覧になっていると思います。
それでは,よろしくお願いいたします。
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