書評
未来に残る医療界の大きな遺産
川原 由佳里
1,2
1日本赤十字看護大学
2日本赤十字看護大学看護歴史研究室
pp.209
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100770
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ついに,『日本近現代医学人名事典』が医学書院から刊行された。医学,歯学,薬学,看護学などの分野の研究者にとっては待ち望んでいた画期的な基礎資料である。これまで医療分野で活躍した人々を網羅した人名事典は存在せず,出版史上でもすでに絶版となった1950年の『世界医学人名事典』(木下正中著,医学書院)くらいだという。それだけでも本書が公刊された意義は大きい。
全体で810ページの大著であり,明治元年から平成23年末までの約145年間にわたり,医学・医療に携わった3762名もの関係者が記載されている。
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