とびら
大きなテーブル
岡田 しげひこ
1
1札幌秀友会病院リハビリテーション科
pp.77
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104472
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目の前に大きなテーブルがある.さして広くないリハビリテーション科のスタッフルームのほぼ真中にそれは“どん”と置いてある.そのテーブルのまわりを十数脚の椅子が囲っている.椅子は,1つとして同じ方向を向いていない.テーブルの上には,電話,ボールペン,定規,はさみ,報告書のコピー,飲みかけのコーヒーカップ,通信販売の雑誌,お土産の名産品,PTジャーナルなどが雑然とのっている.
これは,スタッフ(PT 7名,OT 5名,ST 1名)が訓練室に出掛けた後のいつもの光景である.スタッフ・ルームには,科長用,主任用の机以外は大きなミーティング・テーブルがあるだけで,個人用の机はない.診療記録などのデスクワークは,それぞれの訓練室のカウンターで行っている.それは,スタッフ・ルームをコミュニケーションの場にしたいと考えているからである.
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