焦点 予防看護学研究の進展
予防看護学研究の現在―北欧における進展を例に
早川 和生
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1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻統合保健看護科学分野総合ヘルスプロモーション科学講座
キーワード:
予防看護学
,
北欧
,
将来展望
,
看護教育
,
看護研究
Keyword:
予防看護学
,
北欧
,
将来展望
,
看護教育
,
看護研究
pp.497-500
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100269
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はじめに
予防看護学という言葉が日本においても徐々に使われるようになってきた。また,介護予防という言葉は,かねてより広く使用されている。現在,我が国における世界に例をみない急速な人口高齢化の結果,介護予防が厚生労働省の最も重要な課題の1つになっている。今後,日本においてはますます,介護予防だけにとどまらず,予防看護学の研究が国民の健康の保持増進において非常に重要になることが予想される。
今日,従来の対人ケア研究にとどまらず,予防に向けた看護研究の新しい進展が大いに期待されている。本稿では,早くから予防看護学の研究と教育が進展してきた北欧フィンランドの看護大学を参考にしながら,予防看護学の動向を検討してみたい。
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