焦点 看護経済学の構築とその枠組み
看護経済学モデルVersion 1,2,3の開発
伊豆上 智子
1
,
金井Pak 雅子
2
,
勝原 裕美子
3
,
遠藤 和子
4
,
増野 園惠
3
,
角田 由佳
5,6
1東京医科歯科大学医学部附属病院
2東京女子医科大学看護学部
3兵庫県立大学看護学部
4東北福祉大学
5漢陽大学国際学大学院(韓国)
6前国立社会保障・人口問題研究所
キーワード:
看護経済学
,
概念モデル
,
構成概念
,
構成要素
,
モデル開発
Keyword:
看護経済学
,
概念モデル
,
構成概念
,
構成要素
,
モデル開発
pp.295-303
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100019
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はじめに
看護経済学の概念構築のための構成要素の探求とそれらの要素の実証研究を2000年度から4年間にわたり行なってきた。研究を開始した当初は,国外には看護経済学について何か参考にできる研究成果や学問体系が存在するかもしれないと考え,国外の文献や看護系教育機関を中心としたコースシラバスの分析,看護経済学に関連する領域の研究者を対象としたインタビューなどを精力的に行なった。その結果わかったことは,看護経済学の概念モデルは国外にも存在しないということであった。他の経済学領域と同じように看護経済学が独立した学問として存在できるのか否か,モデル開発を試みる過程を通じて今でもその答えを探求している段階にあり,したがって本稿で紹介する看護経済学モデルも今なお構築を続けているモデルである。
本稿は,筆者らが2000年度から4年間にわたり開発してきた看護経済学モデル開発過程と構築してきたモデルを紹介するものである。
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