インタビュー
研究・教育活動を社会に還元するために—国を越えた学際的なネットワーキングに尽力する
新福 洋子
1,2
1広島大学
2広島大学大学院 医学系研究科 国際保健看護学
pp.392-396
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202179
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タンザニアの母子保健の向上を目指して
—これまでの様々な国際的活動によって,『世界の卓越した女性の看護師・助産師のリーダー100人』に選ばれた新福さんですが,ご自身にとってとりわけ印象深いご活動について教えてくださいますか。
新福 2020年の選出のきっかけともなったのが,15年間研究を続けてきたタンザニアでの活動です。この活動は,アメリカ留学中,タンザニアでの現地調査の協力を頼まれたことがきっかけでした。空港から車で,道路も十分に整備されていない地域を6時間も走った先にある村は,医療サービスも,ケアも十分ではありませんでした。妊産婦死亡率も非常に高く*,助産師へのニーズや仕事の負荷は非常に大きなものでした。そこで,どうにかして助産師を助けて,それによって妊産婦さんのケアを改善したいと考えました。
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