特集 ベテラン助産師に聞く 退院までの母乳育児支援のコツ
退院までの授乳支援のコツ
柳澤 美香
1
1医療法人社団協友会 千葉愛友会記念病院
pp.582-592
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202078
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出産後の4〜7日間程度の限られた入院期間において,助産師が行う授乳支援は,退院後のお母さんと赤ちゃんが難なく母乳育児を確立していけるか,あるいは悩みを抱えて負の連鎖に陥るかのカギを握っているといえるでしょう。
筆者は,助産師として36年間,国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)として21年間母乳育児支援に携わってきました。その間,病院勤務助産師,開業助産師,保健所委託訪問,クリニック母乳相談外来を複数兼務してきました。並行して,大学等で看護師・助産師学生に教育・研修も行っています。本稿では,私の36年間で培った勘と知恵を基に,新しい知見を深く掘り下げて解説しつつ,しかしながら「お母さんと赤ちゃんにもっとも必要な支援は温かいまなざしである」というメッセージを込めつつ,後輩へ伝えたい知恵を述べてみます。
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