特集 切れ目ない支援を実現する 産前・産後の訪問看護
[開業助産師が行う訪問看護]
③母子・地域・助産院「三方よし」の地域連携
坂本 こずえ
1,2,3
1一般社団法人フォースケアジャパン
2訪問看護ステーション影法師
3助産院peekaboo
pp.428-431
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202043
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「訪問看護ステーション影法師」(以下,当ステーション)は,2020年に山梨県笛吹市に開設しました。産科やNICUで経験を積んだ助産師と看護師7名で運営しています。スタッフの居住地が幅広いので,自宅に近い利用者さんを受け持ち,直出・直帰することで,山梨県全域をカバーしています。利用者の8割以上は小児か産前・産後のお母さんで,三つ子ちゃんや双子ちゃんもいます[表]。
当ステーションのルーツは,隣接する甲府市で2012年に開業した「助産院peekaboo」にあります。最初はアパートの1室を借りて,主に骨盤ケアを行っていました。次第に依頼が増え,私自身の出産もあって手伝ってくれる助産師も増えたので,手狭になって笛吹市に一軒家を借りて移転しました。今は骨盤ケアに加えて,「まんまる抱っこ」や離乳食,発酵食など,さまざまな教室などのイベントを毎週のように開催しています。また,オープンシステムと自宅での分娩も,年に数件程度ですが扱ってきました。
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