特集 COVID-19流行下の助産ケア
COVID-19流行下に地域の助産師が行った感染予防策と助産ケアの工夫—「妊産婦ケアにおける新型コロナウイルス感染予防策のガイドライン作成に関する研究」より
髙田 昌代
1
1神戸市看護大学看護学部 健康生活看護学領域 ウィメンズヘルス看護学
pp.40-49
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201967
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新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)は,2019年に発見されたSARS-CoV-2により引き起こされる疾患です。妊婦は一般の者と比較してCOVID-19に感染しやすいということはありませんが1),妊娠中はCOVID-19の症状が重症化しやすいとされています。
しかし,分娩時には,医療従事者と妊産婦は密な物理的接触が必要であり,相互感染を最小限に抑える予防対策が必要となります2,3)。日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会,日本産婦人科感染症学会より,2020年6月11日に医療者向けのCOVID-19診療のガイドライン第4版が発表されました4)。この時点でも,COVID-19の感染予防対策のケアの実際は,各施設の状況により,その施設によって対策方法を決定せざるを得ない状況でした。
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