感染症対策update-ひろげない,ふやさない,もらわない 病原体をひろげないための方策
空気感染予防策と飛沫感染予防策
根井 貴仁
1
1日本医科大学附属病院 医療安全管理部感染制御室
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
結核
,
院内感染
,
水痘
,
眼の保護具
,
麻疹
,
マスク
,
カリシウイルス科感染症
,
感染予防管理
,
ノロウイルス
,
空気感染
,
個人用保護具
Keyword:
Personal Protective Equipment
,
Chickenpox
,
Cross Infection
,
Eye Protective Devices
,
Influenza, Human
,
Masks
,
Measles
,
Tuberculosis
,
Infection Control
,
Caliciviridae Infections
,
Norovirus
pp.871-878
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017009424
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空気(飛沫核)感染予防策は結核,麻疹,水痘に対して行われる.周囲の空気を漂っている病原体を直接吸入することで感染が成立するため,医療従事者はN95マスクなどの特別な防護具を必要とし,飛沫核の拡散を予防するために患者の治療やケアは陰圧個室での対応が必要である.飛沫感染予防策は患者の至近距離内に患者から喀出された飛沫を直接吸入することで感染が成立する.患者と至近距離内で対応する場合,医療スタッフはサージカルマスクの装着を行い,患者由来の飛沫を直接吸入することがないようにする.またマスク以外に患者由来の飛沫,あるいは血液などが顔面や眼に付着するのを防護するためにゴーグルアイマスクを装着することも考える.
©Nankodo Co., Ltd., 2016