連載 経験から学ぶ助産ケア・1【新連載】
BMI25以上の妊婦では,分娩時間が遷延するってホント?
間中 伴子
1
,
濱嵜 真由美
2
1日本保健医療大学
2宮崎県立看護大学
pp.694-698
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201882
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Aさん,23歳,初産。自然妊娠。
身長158センチ,非妊時体重90Kg,BMI36.1,最終健診時(37週)体重92Kg
妊娠経過は順調だったが,肥満妊婦であること,胎児が大きめということを理由に緊急帝王切開ができる施設を紹介され,クリニックから大学病院に転院となっている。
Aさんは高校の時に水泳部の部長だったそうで,マタニティスイミングへは週2回のペースで通っていた。Aさんの性格は朗らかで,面倒見がよく,マタニティスイミングの仲間から「部長」とニックネームを付けられるほど頼りにされていた。妊娠中もマタニティスイミングに週2回通っており,直近の37週の健診で「子宮口は全く開いてないから当分生まれそうにない」という医師の判断により,出産前日までスイミングに来ていた。
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