特集 産後うつを防ぎたい!
—コラム—父親も含めたメンタルヘルスの支援
竹原 健二
1
1国立成育医療研究センター研究所 政策科学研究部
pp.266-267
発行日 2021年4月25日
Published Date 2021/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201769
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産前・産後に最も大変で支援の手を必要としているのは母親とその子どもである。その母子への支援の身近な担い手として,父親の役割が注目されている。2010年に始まった「イクメンブーム」を端緒に,わが国における父親の役割は大きく変わってきている。父親も家事・育児に関わることが期待され,それが「当たり前」という社会的価値観が根付きつつある。核家族化や男女共同参画社会の実現などの状況を考えると,父親が家事・育児をするようになる社会的な流れは今後も続いていくであろう。また,子どもを育てるということは,父親にとっても貴重な体験であり,人生を豊かにし得ることである。
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