特集 What's new? 最新情報をお届けします! 『乳腺炎ケアガイドライン2020』ダイジェスト
フローチャートに基づく事例展開①—「状態1」および「状態2」の事例の判断とポイント
大野 芳江
1
1日本赤十字社医療センター
pp.732-734
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201635
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フローチャートの活用方法
本ガイドラインでは,「乳腺炎ケアのフローチャート2020」の活用方法と事例展開をそれぞれA4サイズ1枚にして見開きで示し,現場での活用のしやすさを工夫しています。ただ,フローチャートだけの使用では,現場での活用が難しいので,本ガイドラインでは「状態1〜4」までのそれぞれの状態に当てはまる「臨床でよくある事例」を示し,事例展開と共にフローチャートの活用方法を紹介しています。助産院や母乳外来を持つ病院でよくある実際のケースを検討し,施設の違いを問わず活用できる事例を解説しました。
左ページ(図①)には,状態ごとのフローと,「判断のポイント」および「改善の見通しのポイント」を並べています。「判断のポイント」は,本当にうっ滞性乳腺炎(状態1)と判断してよいか,見逃しているサインはないかのポイントを示しました。「改善の見通しのポイント」では,助産師の対処により症状が改善できると判断してよいポイントを示しました。
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