海外レポート
憧れの地,ニュージーランドで感じた,日本の助産師・開業助産師の良さと課題
平出 美栄子
1,2
1東京医療保健大学 東が丘看護学部 看護学科
2東京医療保健大学 大学院看護学研究科
pp.526-529
発行日 2020年7月25日
Published Date 2020/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201574
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はじめに
ニュージーランド(以下,NZ)の助産師に関連する情報は,本誌をはじめ雑誌等でもたびたび紹介されており,政策活動や教育内容などについて,既にご存知の方も多いと思います。特に2019年10月号の本誌特集では,前ニュージーランド助産師会最高責任者であるカレン・ギリランド氏(以下,カレン氏)の講演録が収載され,心打つ内容になっています。
NZの記事に触れるたびに憧れが膨らみ,ぜひ一度訪問してみたいと思っていました。幸いにも2019年12月6〜11日,現在勤務する東京医療保健大学大学院の国際助産学(前齋藤益子教授)の講義の一環で,NZ北島(オークランド)にある三つの施設を訪問する機会を得ました。私はこの機会にぜひ分娩介助など助産技術の見学ができないかと思い,前職場である矢島助産院開発の「リアルパンツ」*を持参しました。
本稿では施設と簡単な分娩介助のデモンストレーションの様子を紹介し,感じたこと,気付かされたことなどについて考察します。
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