連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・49
首都大学東京 助産学専攻科
pp.420-424
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201270
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沿革
首都大学東京助産学専攻科(以下,本専攻科)は,東京都が設置する大学専攻科で,助産師教育の歴史は1956年設立の東京都立助産婦養成所から始まります。助産師の養成課程はその後,東京都立公衆衛生看護専門学校助産学科,東京都立医療技術短期大学専攻科助産学専攻を経て,1998年に,東京都立保健科学大学となり,4年制の統合カリキュラムへと移行しました。2005年には,都立の3つの大学と短期大学が再編,統合され首都大学東京が開学しました。
当時の4年制の統合カリキュラムでの助産師教育は,時間的な制約と,看護師,保健師,助産師の3つの国家試験を受験するという学生の負担が大きいと感じられていました。また開学してから数年後,東京都では「『2020年の東京』への実行プログラム2012」が策定されることとなりました。この実行プログラムに,「首都大に助産学専攻科を設置し,実習等のカリキュラムの充実を図り,より質の高い助産師を育成する。すでに看護師免許を持つ者に対しても,当専攻科によりキャリアアップさせることで,より実践的で高度な知識・技能を備えた人材を輩出する」ことが掲げられ,2012年4月に首都大学東京助産学専攻科が開学しました。
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