特集 遺伝カウンセラーとは異なる 出生前検査における助産師の役割
扉
pp.173
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200432
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日本では2012年にいわゆる新型出生前診断(NIPT)の開始について報道され,社会が,そして医療現場も混乱をきたしました。その背景には,妊婦や家族に正しい情報が伝わっていないことや,カウンセリング体制が整備されていないことがあるようです。
そのような状況下において,外来で妊婦の第一の窓口となり,妊娠初期から分娩,産後に至るまで母子に寄り添うことができる助産師には,身近な相談者としてのかかわりが求められます。
遺伝カウンセラーの役割は非常に重要ですが,助産師にはまた違う側面から,妊婦と家族の声を聴き,お腹の赤ちゃんのことを一緒に考えられるという,とても大切な役割があるのです。
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