連載 助産研究をしよう 基本を押さえて臨床で活かす!・1【新連載】
研究をする理由
福澤(岸) 利江子
1
1筑波大学医学医療系
pp.48-51
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200399
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに&自己紹介
はじめまして。これから1年間,本連載を担当する福澤です。
皆様の職場では,日々の助産ケアに研究をどのように利用していますか? 「エビデンスに基づいた助産ケアをしていますか?」と尋ねられたら,あなたは何と答えますか? 研究を実際に行なっていますか? 研究は楽しいですか? それとも難しく感じますか?
いろいろ質問をしてしまいましたが,この連載を通して,研究に苦手意識のある方は少しでも気持ちが楽になり,研究の用語や考え方が自分の言葉で身につくようなお手伝いができることを願っています。「研究っておもしろい」「何かやってみようかな」と思っていただけるような内容を,海外の助産研究の最新情報を交えつつお届けします。毎月のポイントを可愛いイラストでまとめてくれる助産師の山田明佳さん,内容をチェックしてくれる杉本敬子さんとのチームで頑張りますので,どうぞよろしくお願いします。
筆者(福澤)は米国大学院の博士課程で研究の基礎を学びました。でも,卒業・帰国した後6年半の間,病院の産婦人科で常勤スタッフ助産師として働いたり,大学で教育に携わったり,自身の妊娠・出産・育児を経験したりするうち,知りたいことを気が済むまで調べたり考えたりする本格的な研究生活からはしばらく離れてしまいました。今回の連載を機に,研究方法の基礎について勉強し直して,研究者として成長したいと思っています。
第1回の今号は,「研究って何?」「なぜ研究が必要なの?」など,いちばん基本になることを考えてみます。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.