Derm.2005
理由
阿部 理一郎
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学
pp.96
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100163
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生命現象をはじめ,すべてに“理由”があるはずだ.そう考えることは魅力的ですが,逆に科学に携わる者にとっては仮定ばかりが先行する邪魔な考え方です.だから“進化における環境の変化への適応は,適応でなく,選択だ”というように,少しnegativeに考えられれば,慎重に判断できるのかもしれません.けれども,“その細胞の存在意義”などと考えることは,宇宙的(?)な視野で俯瞰できるので,ときおり考えてみたくもなります.
たかだか8年ほどしか研究を始めてから経っていませんが,研究をすればするほど自分の手の届かない,大きな存在を意識することが多くなりました.君が何をしようが,すべては決められているんだと…….
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