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—助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)にもとづいた—助産実践能力育成のための教育プログラム
遠藤 俊子
1
1京都橘大学看護学部看護学科
pp.670
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200272
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新人助産師が一人前に成長するまでの育成過程がわかる
2015年8月,日本助産評価機構による助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)レベルⅢ認証の申請受付が開始されます。この制度が誕生した背景には,2005年以降,助産師が主体的にお産を支える院内助産システムが提起され,推進されていくプロセスのなかで,助産師のケアの質の担保が重要になったことがあります。
質が保証されていることを認証する意義は,利用者である妊産婦とその家族,協働する産科医師をはじめとする関係者への助産ケア能力の保証・説明責任を果たすこと,そして助産師自身の助産実践能力の獲得とその成果の自覚や自信につなげることにあります。今回,レベルⅢに認証された助産師(アドバンス助産師)は「自律して助産ケアを提供できる助産師」として公表できることになります。また,この認証は5年ごとの更新制であるため,助産師は実践や研修・研究活動を通じて自己の知識や技術の維持・向上を図り,その成果が妊産婦や子どもとその家族の健康に寄与することになります。
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