特集 助産師が専門職としてかかわるべき母乳育児支援―「寄り添う」とはどうすることか
扉
pp.543
発行日 2015年7月25日
Published Date 2015/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200238
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10年ごとに発表される乳幼児栄養調査の結果を見ると,母乳栄養のみの割合は若干減っていますが,混合栄養も含めると,母乳を与える割合は増えてきています。
これは,あと少しのきっかけで,混合栄養が母乳栄養のみに移行できることを示しているとも考えられます。
一方で,母親が母乳育児で悩む項目——
母乳不足感,不安,卒乳,授乳の方法など——は,10年前とほとんど同じであり,支援の手や正しい情報が母親たちに届いていないとも解釈できます。
では,母乳栄養や母乳育児を選択し,赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむ母親を少しでも増やすには,助産師として何をすべきなのでしょうか。
本特集では「寄り添う」という曖昧な言葉に注目し,どうしたら具体的な支援ができるのか,専門職としての役割を果たすにはどのように母子にかかわればよいのかを考えてみました。
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