特集 ペリネイタル・ロスのケアを考える
扉
pp.185
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200139
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日本の周産期医療は世界的に高い水準にありますが,流産,死産,新生児死亡などで周産期に子どもを亡くす家族は,未だ多く存在しています。
そのような家族に対するケアの重要性が認識され,この10年でペリネイタル・ロスのケアは広く浸透し,質も向上してきました。
ケアに対する家族からの感謝の声も,多く寄せられています。
その一方で,ケアがマニュアル化されてしまったり,ケア提供者が疲れや無力感を覚える,などの新しい課題も生まれてきています。
また,出生前診断技術の進歩に伴い,胎児が致死的な状態であると知らされ葛藤する女性も増加しています。
そんな今だからこそ,周産期医療にかかわる1人ひとりが,そして家族も含めたチームとしてペリネイタル・ロスのケアを,もう一度考えてみませんか。
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