連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・121
台風で変わってしまった人生(前編)
冨田 江里子
1
1バルナバクリニック(フィリピン)
pp.654-655
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102869
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マリア(18歳)はレイテ島のタクロバンで生まれた。8歳から27歳の4人兄弟の3番目,貧しくとも夫婦仲のよい両親のもと,幸せに育っていた。いちばん上の兄の支援で無事高校を卒業し,近くのパン屋さんで売り子の仕事をしていたという。恋人もいて,早く結婚したいとも話していた。しかし互いに収入が少なく自立は難しく,結婚話は両親にできないままだった。
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