特集 タッチケアの新たな時代
扉
pp.569
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102845
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子育てを取り巻く課題が山積する今,親と子の触れ合いの重要性はますます高まりつつあります。折しも5月に健やか親子21(第2次)検討会報告書が発表されました。10年後の「すべての子どもが健やかに育つ社会」を目指して,子どもの健やかな成長を見守りはぐくむ地域づくりを基盤に据え,「育てにくさを感じる親に寄り添う支援」も重点課題となりました。
子育て支援の一翼を担うタッチケアは,初めて日本に紹介された1998年から16年を経た現在,さまざまな場で展開されています。NICUに入院中から退院後の赤ちゃんには,ディベロップメンタルケアの一環としてタッチケアが行なわれ,健康な正期産の赤ちゃんにも,親子の体とこころの触れ合いを促し,親子関係の土台をつくる方法としてタッチケアが広まっています。
本特集では,今この時に,改めて親と子の触れ合いの大切さを再確認し,親子の手元にタッチケアを届けるために必要な知識や技術を紹介いたします。育ちにくさ/育てにくさを感じる状況にある親子を含めた子育ての現場で,さらにタッチケアが展開されることを願っています。
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