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―震災からの学びを活かす宮城県の取り組み 第二報―母子支援に携わる人のための心理支援研修
佐藤 喜根子
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1東北大学医学部保健学科看護学専攻
pp.234-235
発行日 2014年3月25日
Published Date 2014/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102739
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宮城県内の周産期医療従事者に対し,震災1年後のストレス度合を調査したところ,回答者の4人に1人がPTSD,または大うつ病性障害,もしくはその双方のハイリスクの状態でした(図1)。
そのようななかで,本来の助産師職能としての役割が発揮できていないもどかしさを感じている助産師が多く,「もっとやることがあるのに,できていない」「忙しくて,妊娠中に最低限度の妊婦教室ができない」などの声を耳にすることが多くなっています。これは助産師のジレンマともなり,臨床で働くことへのモチベーションの低下にも通じる危険性をはらみ,早急な解決策を講じる必要性がありました。
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