特別寄稿
宮城県における「助産士」問題意識調査
佐藤 喜根子
1,7
,
三浦 晴子
2,7
,
八木橋 香津代
3,7
,
管野 智子
4,7
,
高橋 順子
5,7
,
神 文子
6,7
1東北大学医療技術短期大学部
2仙台市立病院
3スズキ病院
4仙台社会保険院
5東北大学医学部附属病院
6国立仙台病院
7宮城県看護協会
pp.717-724
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902469
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はじめに
1990年「保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則」の改正により,看護教育は男女共通の実習カリキュラムとなった。「同じカリキュラムを受けるのに男子は看護士しか受けられないのは逆差別」との意見もふまえて,'93年4月に保健士が誕生した。この時助産婦職への男子参加には,「受け手は女性だけであり,一概に男女平等とはいえない」「女性の差恥心はもっと配慮されるべきだ」など,社会的なコンセンサスが得られていないという理由で見送りとなり,現在に至っている1,2)。
しかしこの10年,少産化に拍車がかかり,合計特殊出生率の減少,看護教育の大学化や助産婦養成者数の減少,専門看護師資格認定制度の成立など,助産婦を取り巻く状況は激変している3)。
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