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―震災からの学びを活かす宮城県の取り組み 第一報―助産師を対象としたALSO研修
佐藤 喜根子
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1東北大学医学部保健学科看護学専攻
pp.138-139
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102713
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集約化に対応するために助産師能力を高める
東日本大震災を機に,周産期医療の集約化と施設の役割分担がいっそう進行しています。その結果,地域の中核病院にはハイリスク周産期女性が集中し,救急対応が求められる状況が生じてきました。一方,周産期医療の過疎化地域では,周産期女性は常に不安をもち続けている状況にあり,生活の質自体が脅かされてきています。
そこで県と連携し,産科を閉鎖した施設の助産師にリカレント教育を受けてもらい,「助産師外来」を開設,地域に根差した助産師活動を模索してきました。また東北大学では,「助産師外来設置促進事業」が2011(平成23)年度に文科省のモデル事業に採択され,東北大学病院に「助産師外来」を設置し,地域の助産師外来を担当する助産師の相談・研修の受け皿になるという体制を進めてきました。
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