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ノーマルバース・カンファレンス2013に参加して
松岡 悦子
1
1奈良女子大学
pp.974-976
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102637
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第8回ノーマルバース・カンファレンス(Normal Labour and Birth: 8th Research Conference)が,イギリス・マンチェスター近くのGrange-over-Sandsで,6月5~7日に開かれた。参加者はさまざまな国から156人。主催はセントラル・ランカシャー大学(UCLAN)のスー・ダウン(Soo Downe)氏を中心とする研究グループだ。このカンファレンスは,ダウン氏が2000年から正常産に関心のある人たちと開いていたセミナーが始まりで,2003年に第1回カンファレンスを開き,その後1年おきにイギリスで,そして2010年にカナダ,2012年には中国で開催し,今回で8回目になる。ダウン氏たちは,2011年からInternational Journal of Childbirthという雑誌を創刊し,現在EUから大きな助成金を得て大規模なプロジェクトを行なっている。
今回の3日間のカンファレンスでは,複数の基調講演,個人発表,午前と午後のコーヒーブレイク(紅茶とクッキーという実にイギリスらしい),ランチ,ポスターセッション,それからあとで述べるPecha Kuchaタイム(日本語からとった,ペチャクチャおしゃべりの時間)が用意されていた。ここでは知らない人同士が隣り合わせると,すぐに自己紹介をして友達になる様子が見られ,さすがに助産師の集まりだと思った。みんなフレンドリーでよくしゃべる。口頭発表やワークショップが全部で70題以上あり,同時に6つの部屋でセッションが行なわれていた。私が出たセッションの発表のいくつかを紹介したい。
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