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被災体験から学び減災につなげよう―日本看護協会「分娩施設における災害発生時の対応マニュアル作成ガイド」発表に寄せて
八木橋 香津代
1
1スズキ記念病院
pp.576-577
発行日 2013年7月25日
Published Date 2013/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102522
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東日本大震災の日,私たちは,入院患者・外来患者・患者家族240名と共に被災しました。
スズキ記念病院(以下,当院)は太平洋沿岸より46kmの距離にあります。私たちは,大津波警報を受け,4階の大ホールに避難しました。4階の窓からは,津波が川を逆流し,橋げたギリギリまで水位が上昇しているのが見え,屋上からは津波の波しぶきと,名取市の閖上の方向から火事の煙が立ち昇っているのが見えました。またワンセグで仙台空港に津波が押し寄せる光景も見えました。夜には北東方向に仙台港のコンビナート火災も見えました。翌12日には,福島第一原発が水蒸気爆発を起こし,これからどうなるのかと先の見えない不安を感じました。
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