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―ミッシェル・オダン氏主催―The Mid-Pacific Conference on Birth and Primal Health Researchに参加して
大田 康江
1
1湘南鎌倉総合病院
pp.168-170
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102402
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はじめに
2012年10月26日からの3日間,ハワイのホノルルでフランス人産科医Michel Odent(ミッシェル・オダン)氏主催によるThe Mid-Pacific Conference on Birth and Primal Health Research(出産とプライマルヘルス研究に関する環太平洋会議)が開催されました。
この学会の主題は,出産とプライマルヘルス(primal health)にかかわるものでした。「プライマルヘルス」とはオダン氏の熱い思いを表す氏自身の概念で,妊娠出産および生後1年までの期間が,児が自身と他者を愛せる能力を育み,児の一生の健康レベルを決定する重要な時期であるという考え方です。とりわけ,出産のあり方が極めて重要で,後に大きな影響を及ぼすという氏の懸念を世に問うものです。
参加者は世界56か国約800名,日本からの出席は約30名でした。助産師をはじめ産婦人科医,心理学者,生理学者,社会学者など,職種は多岐にわたっていました。
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