連載 スキルアップのための症例検討 問題発生時に助産師はどう対応するか・3
分娩第1期遷延
進 純郎
1
,
高木 愛子
2
1聖路加看護大学臨床
2愛賛会浜田病院
pp.526-529
発行日 2009年6月25日
Published Date 2009/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101454
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症 例
36歳,初産婦,妊娠40週3日,深夜3時30分,陣痛が10分間欠になりバースセンターに電話連絡があった。3日前の外来健診時の子宮口は1.5cmで硬かったので,すぐにお産にならないだろうと考えて,陣痛間欠がもう少し短くなるまで自宅待機との指示を助産師からした。翌朝9時,陣痛間欠6~7分おきとなり入院。
身長158cm,体重58kg(非妊娠時より7kg増加)。
入院時所見:血圧124/68,尿蛋白(-),尿糖(-),3日前の児推定体重は3250g。アドミッション・テストで胎児心拍数に異常所見なし。内診所見では腟分泌物は粘血性で子宮口は3.5cm開大,展退50%,硬さはやや硬,ステーション+1.0,子宮口の位置は後方であった。
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