連載 りれー随筆・278
いのちと出会う場所で
石原 緩美
1
1賛育会病院
pp.182-183
発行日 2008年2月25日
Published Date 2008/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101176
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誕生!
1974年8月7日(妊娠41週2日),私は石原家の二女(双子の1人)として生まれました。
私の出生には今の時代では信じ難いエピソードがあります。それは,姉が誕生した後に「双子」と発覚したことです。こんなエピソードは自分だけかと思っていましたが,超音波が今ほど普及していない時代では,分娩時に双子と発覚することも珍しくなかったようです。しかし,1人で分娩室に入った母が2人の赤ちゃんを連れて出てくるとは。目を丸くして立っている父の姿が目に浮かびます。ちなみに,助産師になって改めて自分の母子手帳を見てみると,母の妊娠経過は特に異常なく(ときどき蛋白尿や貧血は指摘されていましたが…),腹囲・子宮底も標準で,双子を疑う所見はどこにもありませんでした。
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