調査研究実践講座・15
場所の特性
林 謙治
1
1国立公衆衛生院母性小児衛生学部
pp.501-506
発行日 1983年6月25日
Published Date 1983/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206256
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病気の発生は地域によって頻度が大きく異なることがあり,その地域のさまざまな条件に修飾され,一見全く新しい病気に見える場合も少なくない。
今回は"場所の特性"について述べるわけだが,場所の区分は大きく分けて二通りある。1つは自然界の地理区分による分け方であり,たとえば山,川あるいは砂漠など自然の障壁そのままに沿った区分のしかたである。もう1つの区分のしかたに行政区分がある。病因論追求の立場からすれば自然界の地理区分によるほうがはるかに役に立つことが多い。
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