特集 産科医療補償制度15年でみえてきたもの―脳性麻痺の原因分析と再発防止策
各論
脳性麻痺の原因と再発防止 2.産科疾患 多胎
中田 雅彦
1,2
NAKATA Masahiko
1,2
1東邦大学医学部産科婦人科学講座
2東邦大学医療センター大森病院産婦人科
pp.101-103
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001410
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緒 言
多胎児は単胎児に比較して脳性麻痺の発症率が高いとされている。しかし2009年の産科医療補償制度の創設まではわが国において大規模なデータの収集は実施されていなかった。同制度の創設以来すでに14年が経過し,ようやく大規模なデータが明らかとなってきた。本稿では,諸家・諸外国の報告,人口動態統計を用いた周産期死亡の動向,ならびに産科医療補償制度の報告をもとに,多胎児の脳性麻痺の動向や原因などについて概説する。
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