特集 分娩監視装置をどう使っていますか?
産科医院でのフリースタイル分娩における分娩監視
山下 和哉
1
1産婦人科マイクリニック
pp.930-934
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100986
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はじめに
Cardiotocogram(CTG)を用いた胎児心拍モニタリングは産科診療所において分娩を安全に行なうために必要不可欠な検査である。しかし,分娩監視装置を分娩第1期から分娩まで連続して装着することは産婦の快適性を下げ,負担になるという問題がある。一方,脳性麻痺の多くは分娩前に起こっていることが明らかとなったが,約9%は分娩時の胎児低酸素が原因となることも事実である1)。そのため産科医師,助産師は分娩監視装置を適切に使用し,CTGの判読に習熟し,小さな異常も見逃さず,迅速な対応をすることが重要である。
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