連載 りれー随筆・264
実りある人生へ―左半身麻痺での助産師再起をかけた私流母性のリハビリ力
會田 寛子
pp.1098-1099
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100908
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「将来の夢は過疎地で看護に携わりたい。助産技術も身につけておきたい」と助産を学び,関東の病院に勤務して7年目。助産の魅力を感じ始めていた。「年老いて逝く前日まで助産活動をしていたい」と,私にとって助産師は一生涯の生き甲斐でありたかった。
30歳脳梗塞発症
5年前の夏,自動車単独運転旅行。香川~千葉間の高速道路で事態は起きた。長時間の運転で疲労しSAで車内仮眠。目覚めたら,左半身がピクリとも動かない。救急車搬送先の病院で「右内頸動脈閉塞による脳梗塞」(昨年精査にて「奇異性脳梗塞」と判明)と診断。生きていたのが奇跡と言われた。「今まで元気自由に動いていた体が何で!?」信じられなかった。
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