特集 妊娠と放射線
看護職の放射線影響に対する誤解を解く
草間 朋子
1
1大分県立看護科学大学
pp.964-969
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100853
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はじめに
放射線,放射性物質は,医療においてもあらゆる領域で日常的に使われており,技術の高度化,適用範囲の拡大などがますます進みつつある。これに反して,放射線や放射線影響に対して不安を抱いている患者や一般の人々は,医療関係者や専門家から必ずしも十分な説明を受けられないまま,不安や疑問は一向に解決していない。このような状況は,看護職者をはじめとした医療関係者の放射線影響や放射線防護に関する理解,認識,関心が低いことも関係しているものと思われる。今後の医療領域における放射線の利用の増加傾向を考えると,看護職者は,放射線・放射線影響や放射線安全に関する基本的なことを理解し,放射線診療に関連した患者や家族への不適切な対応が患者に不安を与えることがないようにすることが必要となろう。
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