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はじめに
「助産婦と語る会・第10回北陸例会」が終了しました。今回の北陸例会は,10年目の記念例会として11月22(土)~24日(月)の3日間,石川県の山中温泉で開催しました。この10年間に全国から北陸例会へと集った助産婦は,延べ1300名になります。
みなさん,1人ひとりの目的・目標,課題は達成されたのかしら,と参加者のアンケートを見る幹事の私と坂谷理恵子さん(星の子助産院,石川県)。「人里離れたところでゆっくりとした時間を共に過ごす,ほのぼのとした雰囲気の中での2泊3日。日々迷いながら仕事をするばかり,つい愚痴ったり,目の前のことに追われて大切にしていたはずのことを忘れてしまいそうになります。
でも助産婦が今日ほど認められず大変だったであろう日々のことを,いともあっさりと語り,逆に励ましてくださる先輩は偉大です。明日から頑張れそうです。ありがとうございました」。こんな感想をもらうと,「よかった,○○さん頑張れ! 明日から元気に仕事をして,1年後また,この会でお会いしましょう。そしてどんな1年であったか,あなたの頑張りを聞かせてください。あなたの周囲の誰にもわかってもらえなくても,この会で同席した助産婦たちはわかるよ,あなたの頑張りを! そして私たちも,あなたに語れる1年となるよう頑張るから」と心の中でエールを送りたくなります。
全国から参加してくれた助産婦が,悩み,葛藤し,考えながら前進していく姿を,会のいろんな場面でみさせていただき,さらにアンケートからこうした姿を垣間見たとき,私たち2人も頑張ってこの会を続けていこうという新たな気持ちになります。
こんな繰り返しが「助産婦と語る会」の10年間でした。この10年は助産婦にとっていろいろなことがありました。保健婦助産婦看護婦法が改正され,助産婦の名称が助産師になったのも1つですが,本稿では「助産婦」として話をすすめます。
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