講座
助産婦と医師—助産婦講習会における講演の一節
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.62-66
発行日 1957年4月1日
Published Date 1957/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201254
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1.出生数の減少と助産婦
厚生省の発表によりますと,昭和30年度の出生数は約173万,(1000人中,19.3人),で昭和29年(1000人中20.0人)に比べて4万3千の減少であります.昭和24年,270万人(1000人中,33人)に比べて6年間に約100万人の減少であります.明治33年から昭和12年迄,1000人中,30人以上を占めていたのに比べると大へんな違いであります.
この様に出生数が減少すれば,産科学を職業とする人達に大きな影響を与えることは申す迄もありません.それは助産婦と医師でありますが,分娩の大多数は正常産或はそれに近いものです.
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