連載 とらうべ
希望の未来の構築に向けて
木村 利人
1
1早稲田大学人間科学部
pp.5
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100442
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- 文献概要
タイ,ベトナム,スイス,アメリカ等の国々で,筆者は1960年代後半から約30年間,その国の大学で教育と研究活動に従事してきた。その後わが国の大学でも教鞭をとっている。
日本に帰った私にとっての最大のカルチャー・ショックは,講義の後,特に時間をとっても学生たちがほとんど質問をしないということだった。
諸外国の大学では講義直後,あるいはその最中にも必ず何人かの学生から活発に質問が出てくる。質問というのは,よく準備してよく聞いている学生がする傾向にある。教師にとっても学生の理解度を知る良い機会なので,質問はクラスの授業をすすめる上で,大きな貢献として積極的に評価されている。
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