連載 とらうべ
ハッピーに生きるということ
佐々木 かをり
1
1株式会社イー・ウーマン
pp.691
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100250
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- 文献概要
35歳で初めて出産をしたときも,39歳11か月(!)で2人目の出産をしたときも,助産師さんの経験と心のサポートに本当に助けられました。医師が登場するまでのほとんどの時間が助産師さんによるもの。あまりの感激に,「お医者さまですか? 看護師さんですか?」とうかがうと「助産師です」。その凛とした,温かい,プロとしての自信と存在に心から感謝したのでした。ですから,今回このような機会をいただき光栄です。
私は高校1年のとき,お小遣いをもらうのは気が引ける,とささやかなアルバイトを始めました。大学も自分のお金で通いました。自分で選んだ行動だから,毎日が楽しかった。20代半ばでは,通訳者や翻訳者のネットワークをつくり,ユニカルインターナショナルという株式会社を設立しました。働き続けることのできる場を作りたいと考えたからです。仕事が好きで,20代,30代と夜中まで仕事をしていました。とにかく毎日熱中。しかし2人目の出産を終え,子どもの元気な顔を見ていたら,「もしかしたら今までブレーキを踏みながら仕事をしていたのかもしれない。これからの人生,もっと大きな挑戦ができるのでは」との熱意がこみ上げてきたのです。それで誕生したのがイー・ウーマン。子どもを育てながらの仕事ですから,社会的にも価値のあることをしたいという大きな夢を持ちました。
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