クローズアップ
助産院と病院との連携で快適な出産を支える―産科オープンシステムの活用
多賀 佳子
1
1多賀助産院
pp.369,426-431
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100206
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はじめに
「健やか親子21」の第2課題のなかで「妊娠・出産の安全性と快適性」が打ち出され,その推進に向けて各団体が努力中である。少子のこの時代,妊娠・出産の「安全性」だけでなく,その「快適性」が社会から注目されたことは,女性と家族にとって「妊娠・出産」の意味が,より女性に寄り添ったような観がある。
昨年,合計特殊出生率が1.29になったというニュースが話題になるほど,女性が子どもを産み育てることに慎重になってきている。そのなかで,自分たちがどこで出産をするか,どのような出産をするか,今まで以上に真剣に考える人たちが増えている。その結果,自分たちの妊娠・出産の「安全性」だけでなく,その「快適性」を助産院に求めて訪れる人たちが少なくない。
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